CONCEPT
代々受け継がれてきた土地に建つ、親世帯と子・孫世帯、二世帯三世代のための住まい。
家族がひとつ屋根の下で暮らしながらも、それぞれの生活リズムやプライバシーを大切にできるよう、住まいは印象的なH型に計画されました。
親世帯と子・孫世帯の生活領域を左右に分け、その中央に家族が集まるLDKを配置。二つの中庭も設け、外からの視線を抑えながら、室内に光と広がりを取り込んでいます。
一緒に過ごす時間と、それぞれで過ごす時間。そのどちらも心地よく受け止める、三世代のこれからを見据えた住まいです。
PLAN
敷地面積:771.48㎡(約233.37坪)
建築面積:135.80㎡(約41.07坪)
1階床面積:129.02㎡(約39.02坪)
2階床面積:29.81㎡(約9.01坪)
延床面積:158.83㎡(約48.03坪)
構造:木造軸組工法・2階建て
家族構成:親世帯+子・孫世帯の二世帯三世代
POINT
H型の間取りがつくる、二世帯のほどよい距離
親世帯と子・孫世帯の生活領域を、H型の建物の左右に分けて配置しました。
同じ住まいの中にいながらも、個室や水回りへ向かう動線を整理することで、それぞれの生活時間や過ごし方に配慮。近くに家族の安心感がありながら、必要なときには自分の時間を持てる距離をつくっています。
二世帯住宅を単に部屋数で分けるのではなく、家族の関係性まで考えて整えた間取りです。
POINT
家族のつながりを育てる、中央のLDK
H型の住まいの中央には、三世代が共有する20帖のLDKを配置しました。
それぞれの居住空間からアクセスしやすく、食事や団らんの時間に家族が自然と集まれる場所です。親世帯と子・孫世帯をつなぐ通路ではなく、家族の時間を育てる住まいの中心として計画しています。
別々のことをしていても、同じ空間でお互いの気配を感じられる。世代を越えたつながりを、日常の中で無理なく育む場所です。
POINT
外からの視線を抑えた、二つの中庭
建物のH型にへこんだ部分には、外からの視線が入りにくい二つの中庭を設けました。
敷地内には店舗があり、人や車の出入りがあるため、建物を西側に寄せ、LDKや中庭を道路・駐車場から見えにくい位置に配置しています。
室内からは空や光を感じられ、家族で食事を楽しんだり、窓辺でゆっくり過ごしたりできるプライベートな屋外空間です。広い敷地の魅力を活かしながら、開放感と安心感を両立しました。
POINT
窓の位置まで整えた、孫世代のプライバシー
2階には、孫世代のための二つの個室を配置しました。
個室同士の窓だけでなく、1階の個室やLDKとも視線が重なりにくいよう、窓の位置と向きを細かく調整しています。
光や風を取り入れながら、家族同士の視線を気にせず過ごせることも、長く一緒に暮らすための大切な工夫です。それぞれが自分らしく過ごせる場所を確保することで、家族全体の心地よい関係を支えています。
POINT
南側に大きく開いた敷地の特徴を活かし、季節によって変わる太陽の高さや風の流れを考えて、建物と窓を配置しました。
冬は低い角度の日差しを室内の奥まで取り込み、夏は軒によって強い直射日光を抑える計画です。中庭や窓を通じて光と風を取り入れながら、高い気密・断熱性能によって室内環境を安定させています。
デザインだけでなく、山鹿市で一年を通して快適に暮らすための性能まで、建築家が一体で設計した住まいです。
POINT
バウハウス.全棟標準仕様
高断熱/高気密/高耐震・高耐久/長期優良認定住宅/トータルプロデュース/パッシブデザイン/2次防水検査/省令準耐火
ARCHITECT
代々受け継がれてきた土地に、二世帯三世代が適度な距離を保ちながら暮らせる住まいを計画。
個々の生き方を尊重しながら、中央のLDKと中庭を通じて家族のつながりが世代を越えて続いていく住まいを目指しました。
PERFORMANCE

長期優良住宅認定
耐震等級3認定
構造計算(許容応力度計算)実施
一次エネルギー消費量計算(BEI) 実施
FAQ
家づくりを始めてから、いくつもの住宅会社を見て回りました。
その中で、自分たちの暮らし方や相性に合う建築家を選んでもらい、一緒に家づくりができることに魅力を感じたのが、BAUHAUS.を選んだ理由の一つです。
伊藤先生は住宅以外にもさまざまな建築を手がけられていて、Instagramなどでも事例を拝見していました。実際の打ち合わせも楽しく、自分たちだけでは思いつかない提案をいただけました。
家族みんながお酒を飲むことが好きなので、自然と集まって、一緒に過ごせる場所がほしいと伝えました。
私たちは、1階と2階で生活空間を分けるような、一般的な二世帯住宅を想像していました。そのため、伊藤先生からH型のプランを見せてもらったときは、「こんな発想があったんだ」と驚きました。
左右にそれぞれの生活空間があり、その中央に家族が集まる場所がある。自分たちでは思いつかなかった、印象的な提案でした。
家族は、それぞれの部屋よりも、中央のリビングで過ごしていることが多いです。個室にいるのは、寝るときや仕事に集中するときくらいで、特に決めているわけではありませんが、自然とみんながリビングに集まっています。
扉が少ない間取りなので、別の場所にいても家族の気配を感じられます。帰宅時間がバラバラでも、玄関が開く音で「帰ってきたな」と分かります。
子どもたちが大きくなり、それぞれの時間も増えましたが、以前と比べると家で過ごす時間は多くなったように感じます。
中庭は、リビングの延長のような場所として使っています。
椅子を持ち出し、夜に外壁へプロジェクターの映像を投影して楽しんだこともあります。室内とは少し違う過ごし方ができる、家族のための屋外空間になっています。
2階のテラスでは、帰省した娘が遠方の友人とオンラインで会話をしながら、お酒を楽しむこともあります。設計時には想像していなかった使い方も、実際の暮らしの中で生まれています。
夏は2階に暑さを感じることもありますが、エアコンをつけると比較的早く涼しくなります。冬も「寒い」と感じることが少なく、家の中では厚着をせず、短パンで過ごすこともあります。
以前の住まいは隙間風が入り、冬は厚着をして、こたつに入って過ごしていました。その頃と比べると、室内での過ごし方は大きく変わりました。
また、周辺環境のこともあり、家づくりでは室内干しができることを大切な条件にしていました。ランドリーは日当たりがよく、夏は夜に干した洗濯物が翌朝には乾いていることもあります。室内干しを中心にした暮らしに合う場所になっています。