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外観のデザイン。
開放的なリビング。
使いやすそうなキッチン。
家事動線や収納。
そして、間取り。
もちろん、どれも家づくりの参考になる大切なポイントです。
でも、建築家とつくる家を見るときに、もう一つ注目してほしいことがあります。
それは、
「なぜ、この家はこの形になったのか?」
ということです。
同じ「明るいリビングがほしい」という希望でも、土地の形や周辺環境、家族構成、生活スタイルが違えば、建築家が考える答えも変わります。
今回はBAUHAUS.の3つの施工例を通して、完成写真だけでは見えにくい「設計の理由」をご紹介します。

「開放的なリビングにしたい」
家づくりでは、よく聞くご要望のひとつです。
そこで単純にLDKの床面積を大きくすることも、ひとつの方法です。
しかし、この住まいで建築家が考えたのは、床面積だけに頼らず、空間をどう広く感じてもらうかということでした。
リビングには吹抜けを設け、視線が上へ抜けるように。
さらにリビングから庭へと視線が続くことで、室内だけで空間が完結しないようにしています。
「縦への広がり」と「外への広がり」。
この2つを組み合わせることで、数字としての面積だけでは表せない開放感をつくっています。
そして、この住まいでもう一つ特徴的なのがガレージです。
ガレージというと「車を停める場所」と考えがちですが、この家ではそれだけではありません。
道路と建物の間にガレージを配置することで、外から室内への視線を和らげる役割も持たせています。
ひとつの場所に、ひとつの役割だけを与えない。
駐車スペースでありながら、住まいのプライバシーを守る存在にもなる。
これも、建物だけではなく敷地全体を見ながら設計することで生まれた考え方です。

土地探しをしていると、
「この土地は形が少し特殊だから……」
と候補から外してしまうことがあります。
その代表的なものの一つが、道路から細い通路を通って敷地へ入る「旗竿地」です。
しかし、土地の形だけで「良い土地」「難しい土地」と決めてしまってよいのでしょうか。
この平屋も、旗竿地という特徴を持つ敷地に建っています。
建築家が考えたのは、土地の形に対して単純に建物を平行に置くことではありませんでした。
建物を北側へ寄せ、さらに敷地形状に合わせて斜めに配置。
そうすることで南側に開きをつくり、光の入り方や周囲からの視線、駐車スペースまで整理しています。
つまり、
「旗竿地をどう克服するか」ではなく、「この土地なら、どう建てれば心地よく暮らせるか」を考えた。
ということです。
室内では、家族の時間を大切にしながら家事もしやすいよう、複数の回遊動線を計画。
キッチンを中心に、家族の動きと家事の動きが自然につながる住まいになっています。
土地を見るとき、価格や広さ、形状だけでは分からないことがあります。
「この土地に、どんな建物を配置できるのか」
まで一緒に考えてみると、土地の見え方そのものが変わることがあります。
▶「家族の時間を育てる、回遊多動線の平屋」の施工例・Q&Aを見る

3つ目は、高台に建つ住まいです。
高台の土地には「眺望」という大きな魅力があります。
一方で、土地の高低差や道路との関係、駐車計画、周囲からの視線など、考えなければならない条件もあります。
この土地も、旗竿地でありながら高台に位置する、特徴的な敷地でした。
そこで建築家が活かしたのが、南側に広がる眺望です。
1階のLDKからはテラスや庭へとつながり、家族が日常的に外とのつながりを感じられるように。
さらに2階には、街を望むことができるセカンドリビングを設けています。
一方、北側には駐車スペースをまとめ、暮らす場所と車の動線を整理。
眺望を取り込みながら、周囲からの視線にも配慮しています。
高台だから大変。
旗竿地だから難しい。
そう考えるだけではなく、
「この土地だからこそ得られるものは何だろう?」
と考えてみる。
土地が持っている個性を読み解き、それを暮らしの魅力へ変えていくことも、建築家と家づくりをする価値のひとつです。
建築家住宅の価値は、完成した瞬間だけで判断できるものではありません。
設計の打ち合わせでは、
「どうして、この場所に窓があるんだろう?」
「なぜ、建物をこの向きにするんだろう?」
「なぜ、この動線なんだろう?」
と思う提案があるかもしれません。
でも実際に暮らし始めると、
朝、自然に光が入ってくる。
キッチンから子どもの様子が見える。
家事をするときの移動が短い。
外からの視線を気にせず庭で過ごせる。
何気なく窓を見ると、きれいに景色が切り取られている。
そんな日常の中で、
「だから、この設計だったんだ。」
と気づくことがあります。
だからBAUHAUS.では、施工例で完成した住宅を紹介するだけでなく、少しずつお施主様へのQ&Aも加えています。
今後、特に大切にしたい質問があります。
「建築家から提案されて、実際に住んでから良さが分かったところは?」
設計時の要望だけではなく、完成して実際に暮らしたからこそ分かること。
それも、これから家づくりをする方にとって大切な「施工例」だと私たちは考えています。
BAUHAUS.の家づくりで大切にしているのは、建築家による設計だけではありません。
家づくりの最初から完成後まで、それぞれの専門性を持つスタッフが関わります。
専任のアドバイザーは、お客様の家づくりや予算計画をサポート。
建築家は、ご家族の要望や土地条件を読み解き、住まいを設計します。
その設計意図を共有しながら、インテリアは専門のコーディネーター、エクステリアは専門部署が担当します。
そして、その設計を実際の建物として形にする施工。
BAUHAUS.では、施工品質を高めるための社内大工の育成や、協力業者の皆さまと学ぶ「匠人の会」などを通して、現場の品質向上にも取り組んでいます。
家が完成して終わりでもありません。
お引き渡し後はアフター専任部署が対応し、オーナー様専用サイトも活用しながら、完成後の暮らしをサポートしています。
相談する人。
設計する人。
インテリアを考える人。
外構を考える人。
施工する人。
完成後を支える人。
それぞれが別々に仕事をするのではなく、建築家の設計意図とお客様の暮らしを共有しながら、一つの住まいをつくっていく。
それが、BAUHAUS.が考える家づくりです。
これから住宅会社の施工例を見るときは、
「このリビング素敵だな」
「この間取り便利そう」
だけではなく、もう一歩踏み込んでみてください。
なぜ、この場所にリビングがあるのか。
なぜ、この向きに建物を配置したのか。
なぜ、この窓がここにあるのか。
なぜ、この動線になったのか。
その理由を知ると、完成写真だけを見ていたときとは、施工例の見え方が少し変わるかもしれません。
そして大切なのは、今回ご紹介した3邸と同じ間取りをつくることではありません。
土地も違えば、家族構成も、予算も、好きな過ごし方も違います。
だからこそ、
「自分たちの場合なら、建築家はどう考えるんだろう?」
そんな視点で施工例を見てもらえたらと思います。
BAUHAUS.の施工例では、完成した住まいだけでなく、その背景にある家づくりの考え方もQ&Aで少しずつご紹介していきます。
ぜひ写真と一緒に、「なぜ、この家はこの形になったのか?」もご覧ください。
熊本で安心して暮らせる住まいを、一緒に考えていきましょう。

執筆者プロフィール
BAUHAUS. 広報 リーダー 松本啓太郎
BAUHAUS.にて5年間、数多くの建築家住宅やオーナー様事例を通して、経験豊富なアドバイザーや施工チームと共に見てきた実例をもとに、暮らしの本質を伝える記事を掲載しています。