熊本地震で改めて考える「地震に強い家」|耐震等級3と構造計算を標準とする理由

地震後、255組の住まいと向き合って。2014年から「構造計算」を続けてきた私たちが感じたこと

2026年7月28日、熊本県を大きな地震が襲いました。

突然の大きな揺れにより、住まいやこれからの暮らしに不安を感じられた方も多くいらっしゃると思います。

被害に遭われた皆さまに、改めて心よりお見舞い申し上げます。

BAUHAUS.では地震発生後、オーナー様の安否と住まいの状況確認を進めるとともに、ご相談内容と緊急性を確認しながら、点検や応急対応を行ってきました。

その対応を進める中で、私たち自身が改めて強く感じたことがあります。

それは、

「見えない部分に、どこまで真面目に向き合って家をつくるか」

ということの大切さです。


2014年から始まったBAUHAUS.の住宅事業

BAUHAUS.の住宅事業は、2014年にスタートしました。

それから約12年。

建築家とともに、一邸一邸、そのご家族の暮らしや敷地条件に向き合いながら家づくりを続け、現在では約255組のオーナー様とのご縁をいただいています。

デザイン。

断熱・気密性能。

暮らしやすい動線。

光や風の取り込み方。

私たちが大切にしてきたものはたくさんあります。

しかし、その前提になければならないものがあります。

家族の命と暮らしを守るための「構造」です。

どれだけ美しい住宅でも、どれだけ快適な住宅でも、安心して長く暮らし続けることができなければ、本当に良い住まいとは言えない。

だからこそBAUHAUS.では、構造安全性を家づくりの基本として考えてきました。


255組のオーナー様と今回の地震

今回の地震後、BAUHAUS.で状況確認を進めたところ、2026年8月10日時点の被災・相談を43件確認しています。

約255組を母数として単純計算すると、

43件 ÷ 約255組 ≒ 16.9%

となります。

ただし、この43件をそのまま「住宅の被害率」と考えることはできません。

なぜなら、相談内容には建物そのものの損傷だけでなく、

  • 断水・停電
  • エコキュートやエアコンなど設備の不具合
  • 建具や棚などの不具合
  • 内壁・外壁のクラック
  • 基礎のヘアクラック(幅0.3mm以下の細いひび割れ)と思われるもの
  • 家具や家電の移動による内装損傷
  • 外構の損傷

などが含まれているためです。

実際、報告には「断水。他は問題なし」「停電による換気、基礎確認依頼」「冷蔵庫の動きによる壁クロス傷」といった相談もうけています。

つまり、43件という数字は、

「地震後にBAUHAUS.が把握した住まいに関する相談・確認件数」

として捉えるのが適切です。


そして、もうひとつ重要な数字があります。

今回の8/10時点までの報告を確認する限り、

オーナー様 約255組

地震後の相談・確認 43件

倒壊の記録 0件

大規模な構造躯体損傷の記録 0件

でした。

もちろん、これだけをもって「BAUHAUS.の住宅なら地震で被害を受けない」と言うことはできません。

地震による被害は、震源からの距離、地盤、揺れ方、建築時期、建物形状など、さまざまな条件によって変わります。

それでも、実際にオーナー様の住まいを一軒一軒確認していく中で、私たちはこれまで続けてきた家づくりについて、改めて考える機会となりました。


「耐震等級3」だけではなく、どう住宅の安全を確認したか。

BAUHAUS.では、現在、全棟耐震等級3を標準としています。

そして、私たちが同じくらい大切にしているのが、

構造計算によって安全性を確認することです。

住宅には壁、柱、梁、床、基礎など、建物を支えるさまざまな構造部材があります。

建築家が設計する住宅では、敷地や暮らし方に合わせて、一邸ごとに間取りや窓の位置、空間構成も変わります。

だからこそ、

「この間取りなら大丈夫だろう」

ではなく、

住宅一邸ごとに構造を確認する。

それを住宅事業を続ける中で大切にしてきました。


デザインと構造を、どちらも諦めない。

建築家住宅というと、

「デザインを優先した住宅」

というイメージを持たれることがあります。

しかし、私たちが考える建築家住宅は違います。

大きな窓を設けたい。

開放的なLDKにしたい。

庭と室内をつなげたい。

吹き抜けをつくりたい。

家族が自然と集まる大空間をつくりたい。

こうした暮らしの希望を叶えながら、同時に構造的な安全性を成立させていく。

デザインか、性能か。

どちらかを選ぶのではなく、

デザインも、性能も、構造も。

それが、BAUHAUS.が続けてきた家づくりです。


建築家の設計を、構造の専門家が支える

BAUHAUS.の家づくりでは、建築家が考える暮らしや空間を、そのままデザインだけで成立させるのではありません。

大きな開口部や吹き抜け、開放的なLDKなど、一邸ごとに異なる設計に対して、構造の安全性を確認しながら住まいをつくっています。

その構造設計を支えているのが、構造設計を行う専門家です。

BAUHAUS.でも、構造設計の専門家として 楓工房 に構造検討を依頼しています。

建築家が描く空間と、地震などの力に耐える構造。

その両方を成立させるために、意匠設計だけではなく、構造の専門家の視点を加えながら一邸一邸検証しています。

「なぜ構造計算が必要なのか」を、もっと分かりやすく

構造計算という言葉は聞いたことがあっても、

「実際には何を計算しているのか」

「耐震等級3なら、構造計算方法はどれでも同じなのか」

「大きな窓や吹き抜けがある家は、本当に大丈夫なのか」

といった疑問を持たれる方も多いと思います。

楓構造研究所・古賀氏のYouTubeチャンネルでは、住宅の構造や耐震について、構造設計者の立場から分かりやすく解説されています。

これから家を建てる方はもちろん、今回の地震をきっかけに「家の構造について知りたい」と感じた方にも、ぜひ一度ご覧いただきたい内容です。

構造家 古賀【楓構造研究所】YouTube


耐震等級3と許容応力度計算について詳しく知りたい方へ

今回の記事では、2026年熊本地震後のオーナー様の住まいの状況を中心にご紹介しています。

「耐震等級3とは何か」

「許容応力度計算では何を確認しているのか」

「壁量計算とは何が違うのか」

については、以前のマガジンで詳しく解説しています。

▶ 【2026年熊本地震から考える】本当に地震に強い家とは?耐震等級3・許容応力度計算を解説

今回の地震後の状況とあわせてお読みいただくことで、BAUHAUS.がなぜ構造計算を大切にしてきたのか、より具体的に感じていただけると思います。


地震が起きてからでは、変えられないもの。

住宅には、暮らし始めてから変更できるものがたくさんあります。

クロスを張り替える。

設備を交換する。

収納を増やす。

外壁をメンテナンスする。

しかし、

建物の構造は、完成してから簡単に変えることができません。

だからこそ、家を建てる前に考える必要があります。

構造計算をしているか。

どの耐震性能を基準としているか。

基礎や接合部まで含めて、どのように安全性を確認しているか。

住宅会社を選ぶときには、完成した住宅のデザインだけではなかなか見えてこない部分です。

しかし今回の地震を経験し、私たちは改めて、

「見えなくなる部分こそ、家づくりの大切な部分である」

と感じています。


建てて終わりではなく、255組の暮らしを見続ける。

今回の地震では、住宅そのものだけでなく、断水や設備の不具合、建具、内外壁など、さまざまなお問い合わせをいただきました。

住宅会社の仕事は、家を引き渡した日に終わるものではありません。

2014年から住宅事業を続けてきたからこそ、255組のご家族との関係があります。

そして、地震のような出来事が起きたときこそ、

建てた会社として、住まいを見続ける責任がある。

私たちはそう考えています。


これまでの12年を、これからの家づくりへ。

今回の地震を経験して、構造計算を続けてきたことの意味を、私たち自身が改めて実感しました。

ただし、今回の結果を「安全だったから良かった」で終わらせるつもりはありません。

今回寄せられた一つひとつの相談。

発生した不具合。

対応方法。

そして、建物がどのように地震に耐えたのか。

それらを今後の設計・施工・アフターメンテナンスへフィードバックしていくことが、地域で住宅をつくり続ける会社としての役割だと考えています。

2014年から積み重ねてきた家づくりを、これからの10年、20年、その先へ。

BAUHAUS.はこれからも、

建築家による設計。

高い断熱・気密性能。

耐震等級3。

そして構造計算。

完成したときの美しさだけではなく、

「家族が長く、安心して暮らし続けられること」

を住まいづくりの基準として、一邸一邸に向き合っていきます。


最後に

今回の地震により、現在も住まいについて不安を抱えていらっしゃる方も少なくありません。

「このひび割れは大丈夫なのか」

「修理だけでいいのか」

「リノベーションした方がいいのか」

「建て替えまで考えるべきなのか」

住まいの状況によって答えは異なります。

BAUHAUS.では、新築だけでなく、修理・リフォーム・リノベーション・建て替えまで含めて、住まいの状況を整理するご相談を受け付けています。

地震後の暮らしについてのご相談を伺っております。

ご相談・ご予約はコチラから

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熊本で安心して暮らせる住まいを、一緒に考えていきましょう。

執筆者プロフィール

BAUHAUS. 広報 リーダー 松本啓太郎
BAUHAUS.にて5年間、数多くの建築家住宅やオーナー様事例を通して、経験豊富なアドバイザーや施工チームと共に見てきた実例をもとに、暮らしの本質を伝える記事を掲載しています。

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株式会社木村建設は、個人情報の取扱いについて、以下の通り定めます。

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株式会社木村建設
〒860-0863 熊本県熊本市中央区坪井6-17-15
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02.個人情報保護管理者

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①イベント・展示会等にご来場・ご来店頂いた際の安全管理のため。
②住宅に関する物件や展示会・イベント等のご紹介・ご案内のため。
③ご注文・ご契約頂いた新規建築、リフォーム・増改築、修理・修繕等の履行・実施のため。
④通信事業者からの委託に基づく通信施設、基地局等の設置・保全のため。
⑤代金の請求、返金、支払等に関する事務処理のため。
⑥銀行融資等の利用申請に関するご説明や必要な申請書類の作成支援のため。
⑦アフターサービス、及び当社サービスの改善・品質向上のため。

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①会社法に基づく権利の行使・義務の履行のため。
②株主としての地位に対し、当社から各種便宜を供与するため。
③株主と当社の関係を円滑にするための各種の方策を実施するため。
④各種法令に基づく所定の基準による株主のデータを作成する等、株主管理のため。

(3)お取引先様に関する個人情報

①契約業務の遂行、及びそれに付帯する連絡、諸手続きのため。

(4)採用応募者及び役職員に関する個人情報

①採用選考のため。

(5)役職員及びその家族、退職者に関する個人情報

①人事管理のため。
②法律で定められた納税等の業務処理・管理のため。
③法律で定められた社会保険等の業務処理・管理のため。


04.個人情報の安全管理措置について

当社は、個人情報(当社が取得し、又は取得しようとしている個人情報を含む)の漏えい、滅失又はき損の防止等のために必要かつ適切な安全管理措置を講じます。また、個人情報を取り扱う役職員や委託先(再委託先等を含みます。)に対して、必要かつ適切な監督を行います。個人情報の安全管理措置の具体的な内容は、当社の「個人情報取扱管理規程」や「個人情報安全管理規程」(以下、「社内規程」と略します。)に定めておりますが、その主な内容は次の通りです。

(1)個人情報保護方針の策定

個人情報の適正な取扱いの確保のため、「関係法令・ガイドライン等の遵守」や「質問及び苦情処理の窓口」等に関する基本方針(個人情報保護方針)を策定し、当社のWEBサイト等にて公表しています。

(2)個人情報の取扱いに係る規律の整備

個人情報の取得、利用、保存、提供、削除・廃棄等の段階ごとに、取扱方法、責任者・担当者及びその任務等について社内規程に定めています。

(3)組織的安全管理措置

個人情報の取扱いに関する責任者を設置するとともに、個人情報を取り扱う役職員及び当該役職員が取り扱う個人情報の範囲を明確化し、個人情報保護法や社内規程に違反している事実又は兆候を把握した場合の責任者への報告連絡体制を整備しています。また、個人情報の取扱状況について定期的に自己点検を実施するとともに、社内他部署や外部の者による監査を実施しています。

(4)人的安全管理措置

個人情報の取扱いに関して、役職員と秘密保持に関する誓約書を締結するとともに、定期的な教育・研修を実施しています。

(5)物理的安全管理措置

個人情報を取り扱う区域において、役職員の入退室管理及び持ち込む機器等の制限を行うとともに、権限を有しない者による個人情報の閲覧を防止する措置を実施しています。 また、個人情報を取り扱う機器、電子媒体及び書類等の盗難又は紛失等を防止するための措置を講じるとともに、事業所内の移動を含め、当該機器、電子媒体等を持ち運ぶ場合は、容易に個人情報が判明しないような措置を実施しています。

(6)技術的安全管理措置

アクセス制御を実施して、担当者が取り扱う個人情報データベース等の範囲を限定しています。また、個人情報を取り扱う情報システムを外部からの不正アクセス又は不正ソフトウェアから保護する仕組みを導入しています。


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(2)人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、ご本人の同意を得ることが困難であるとき。

(3)公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために必要がある場合であって、ご本人の同意を得ることが困難であるとき。

(4)国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって、ご本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき。


06.個人情報の取扱いの委託について

当社は、業務を円滑に進めるとともに、より高品質なサービスを提供するため、当社が保有する個人情報の取扱いを協力会社に委託する場合がございます。 但し、委託に際しては、当社が定める個人情報の保護水準と同等以上の者から委託先を選定するものとし、委託する個人情報は、委託業務の履行・実施に必要最小限の 範囲とします。


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09.開示等のご請求に応じるための手続きについて

当社が保有する保有個人データまたは第三者提供記録について、ご本人またはその代理人からの①利用目的の通知、②開示、③訂正・追加・削除、④利用の停止・消去・第三者提供の停止 (以下、①から④を総称して「開示等のご請求」といいます。)に対応させて頂く場合の手続きは、次の通りです。

(1)開示等の請求の申し出先

開示等のご請求を行う場合は、申請書に必要書類を添付の上、下記宛に郵送により行って下さい。なお、郵送の際には封筒に「開示等請求書類在中」とお書き添えの上、配達記録郵便や簡易書留郵便など、配達の記録が確認できる方法でお願いいたします。
〒860-0863 熊本市中央区坪井6-17-15 株式会社木村建設 個人情報問合せ窓口

(2)開示等の請求における提出書面

開示等のご請求を行う場合は、次の申請書(①)をダウンロードし、所定の事項を全てご記入の上、本人確認のための書類(②)を同封してご郵送下さい。

①当社所定の申請書 1通
・本人用申請書のダウンロードはこちら
・代理人用申請書のダウンロードはこちら

②本人確認のための書類 1通
ご本人を確認できる運転免許証、健康保険の被保険者証、住民票の写しのいずれか1点。
(3)代理人による開示等の求め
開示等のご請求を代理人に委任する場合は、上記(2)開示等の請求における提出書面に加えてそれぞれ次の書類をご同封下さい。

①委任状 1通 (委任状のダウンロードはこちら
②ご本人の印鑑証明書(3ケ月以内に発行されたもの) 1通
③本人確認のための書類 1通
代理人ご本人を確認できる運転免許証、健康保険の被保険者証、住民票の写しのいずれか1点。
なお、代理人が親権者などの法定代理人の場合は、上記①・②の書類に代えて戸籍謄本や住民票の写しなど、ご本人との関係がわかる書類をご提出頂くことも可能です。

(4)開示、利用目的の通知に関する手数料
保有個人データの利用目的の通知や開示をご請求する場合、1回ごとに500円(消費税込み)の手数料を徴収させて頂きますので、500円分の郵便定額小為替を提出書類にご同封下さい。郵便定額小為替のご購入のための料金及び当社への郵送料はご請求者にてご負担下さい。なお、手数料が不足していた場合、及び手数料が同封されていなかった場合は、その旨ご連絡申し上げますが、2週間以内にお支払いがなかった場合は、利用目的の通知や開示のご請求はなかったものとして対応させていただきます。

(5)開示等の請求に対する回答方法
開示等のご請求に対する回答は、ご請求者が申請書にご記入頂いた住所宛に書面を郵送致します。なお、法令の定め等により、開示等のご請求に応じることができない場合は、 その理由を記述した書面を郵送致します。


10.苦情・相談等の受付窓口について

個人情報の取扱いに関する苦情・相談は、下記までお申し出ください。

〒860-0863 熊本市中央区坪井6-17-15
株式会社木村建設 個人情報問合せ窓口

TEL:096-344-3271
FAX:096-344-3229
メールアドレス:pms@kimura-c.co.jp
なお、電話による受付は、月曜日から金曜日の10時から17時です(祝日、年末年始、その他当社の休業日を除きます)。

<当社の所属する認定個人情報保護団体の名称及び苦情の申出先>
現在、当社の所属する認定個人情報保護団体はありません。

制定2019年5月1日
改訂2022年4月1日
株式会社 木村建設
代表取締役 木村 賢正
個人情報保護管理者 木村 雄治